• 奥州市

    ABOUT OSHU
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自然豊かな水陸万頃の地

奥州市は商人の街、偉人の街、天文台の街、鋳物の街、みちのくの小京都と呼ばれている。北上盆地の南部に位置し、北に北上市、南に一関市がある。市の北部を西から東に流れる、胆沢川によって形成された胆沢扇状地の東端に位置し、南北に北上川が流れる。東部は北上山地の山並みが連なり、西部は扇状地の肥沃な大地が広がる。
その中でも「みちのくの小京都」と称される城下町水沢は、水沢城を居城とした留守氏(水沢伊達氏)1 万6000 石の城下町で、いまも住時をしのばせる武家屋敷が残されており、江戸初期の後藤寿庵、幕末期の高野長英や明治から戦前の後藤新平・斎藤實など大きな足跡を残した人物を輩出した「偉人のまち」として知られている。
  奥州の三偉人
高野長英、後藤新平、斉藤實

幕末の蘭学者
高野長英

江戸後期の蘭学者。水沢藩の医師の子。江戸で蘭学医の修業をし、長崎では鳴滝塾でシーボルトに学んだ。のち江戸で町医を開業し、渡辺崋山・小関三英らと西洋研究グループの尚歯 ( しようし) 会を結成。1838 年『戊戌 ( ぼじゆつ) 夢物語』を著し、モリソン号事件での幕府の撃退を批判,翌年蛮社の獄で終身刑となった。'44 年獄舎の火災で脱獄。沢三伯と変名、薬品などで容貌をかえ潜行し、兵学の訳業などに活動したが、江戸にもどったところを発見され、幕吏に囲まれて自殺した。

大風呂敷と呼ばれた
後藤新平

明治・大正期の政治家。医学を学び愛知県病院長などをへて1883 年( 明治16) 内務省に入り衛生行政に尽力、98年から台湾民政局長( のち長官) として植民地行政に卓越した手腕を発揮した。1906 年初代南満州鉄道総裁、08 年第2 次桂内閣逓信相を務める。16 年( 大正5) 寺内内閣の
内相、18 年外相。20 年東京市長に迎えられ都市計画などにとりくむ。関東大震災時には内相として東京復興計画立案の中心となり、23 年末、第2 次山本内閣の総辞職とともに下野し、以後政治の舞台には立たなかった。

海軍大将、内閣総理大臣を勤めた
斉藤實

明治~昭和前期の海軍軍人・政治家。1879 年( 明治12)海軍兵学校卒。98 年海軍次官に抜擢された。日露戦争終了まで7 年間にわたり山本権兵衛海相を補佐。1906 年山本のあとを継ぎ、5 代の内閣で海相を歴任。12 年( 大正元)大将に昇進。シーメンス事件で14 年辞職。19 ~ 27 年( 大正8 ~昭和2)・29 ~ 31 年の2 期にわたり朝鮮総督。5・15 事件のあと32 年5 月~ 34 年7 月挙国一致内閣の首相となる。35 年内大臣に就任したが、翌年2・26 事件で反乱軍に殺害された。
  奥州のお祭り
日高火防祭、蘇民祭、江刺甚句まつり、江刺夏祭り、前沢牛まつり、全日本農はだてのつどい
  • 日高火防祭(奥州市水沢)
    町組ごとに飾りたてられたはやし屋台が古趣あふれる音曲にあわせて街を練り歩きます。祭りの興奮が最高潮に達するのは、何といっても「揃い打ち」。ぼんぼりの灯りの中、各町組の屋台が競って華麗なおはやしを披露する祭りのクライマックスです。
    開催時期 4月28日頃
    会場 水沢市街地
  • 江刺甚句祭り(奥州市江刺)
    岩谷堂の火防祭をルーツに旧江刺市で市民総参加を目指して行われてきた祭りで、例年5月3日と4日に開催されます。
    開催時期 5月3日頃
    会場 江刺市街地
  • 黒石寺蘇民祭(奥州市水沢)
    黒石寺で行われる蘇民祭は、裸の男と炎の祭とし、災厄を払い、五穀豊穣を願う裸参りに始まり、柴燈木登、別当登、鬼子登と夜を徹して行われる。翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦は、この祭のクライマックス。厳寒をものともせず裸の男達のエネルギーが激しくぶつかり合う。
    ※令和6年2月が最後、令和7年以降の黒石寺蘇民祭については、実施しないこととなりました。
    開催時期 旧正月7日
    会場 奥州市水沢 黒石寺
  • 江刺夏祭り(奥州市江刺)
    商店街に七夕飾りが飾られ、歩行者天国や商店街ごとに趣向を凝らしたイベントが行われているほか、夜店も開かれ、夏の風物詩として定着しています。
    開催時期 8月中旬
    会場 江刺市街地
  • 前沢牛まつり(奥州市前沢)
    肉質日本一を誇る「前沢牛」を格安で食べられるお祭り。
    毎年、有名な歌手をお呼びしてのコンサートや牛の鳴きまねコンテスト等の無料イベントを行っており、多くのお客様で賑わいます。
    物産販売の出店等も多数あり、コンロなど無料貸し出しいたしますので牛肉前売券を購入すれば、敷物を持って行くだけで1日中楽しめます。
    開催時期 6月第1日曜日
    会場 前沢いきいきスポーツランド
  • 全日本農はだてのつどい(奥州市胆沢)
    一年の農作業の安全と豊作を祈願し、庭田植行事の再現や福餅つき、厄年連によるつがい踊り、花火の打ち上げなどが行われます。
    開催時期 2月第2土曜日
    会場 胆沢野球場北側駐車場
  奥州の見どころ
水沢競馬場、国立天文台、正法寺、種山高原、徳水園
  • 水沢競馬場(奥州市水沢)
    正面に匂い優しい北上川、右に義経伝説の束稲山、左に神楽の里・早池峰山を眺望できる美しい競馬場。右回り1周1200m のフラットコースが名勝負の舞台です。春には競馬場走路の外側約800mの間に約150 本のソメイヨシノが咲き誇り、桜のお花見スポットとして知られているほか、夏は花火大会の会場として利用され、多くの方に親しまれています。また、場内の食堂では、名物のホルモン煮込みが人気です。
  • 国立天文台水沢VLBI 観測所(奥州市水沢)
    明治31 年(1898)、国際測地学協会総会で、世界共同の緯度観測所が北緯39 度8 分の線上に6 ヶ所置かれ、日本では水沢が選ばれた。翌32 年に開所して以来、大戦中も水沢の観測所だけは休むことなく観測を続け、緯度・経度の観測に加え、総合的な天文学研究を行っています。
  • 大梅拈華山圓通正法寺(奥州市水沢)
    岩手県奥州市水沢黒石町にある曹洞宗の寺院。山号は大梅拈華山(だいばいねんげざん)。本尊は如意輪観音。かつては大本山の永平寺、總持寺に次ぐ第三本山と呼ばれた。1990 年( 平成2 年)9 月11 日には、本堂などが国の重要文化財に指定されました。
  • 種山高原(奥州市江刺)
    標高900 メートルのゆるやかな傾斜をもって広がる高原で、奥州・遠野市の両市と、気仙・一関市にまたがっています。宮沢賢治がこよなく愛した景勝地で、東北らしい詩情あふれる高原です。
  • 徳水園(奥州市胆沢)
    胆沢平野の重要な農業用水路である茂井羅堰(しげいらぜき)と寿安堰(じゅあんぜき)は、同じ胆沢川から取水しています。この二つの水路の取水口が2 キロメートルに満たない距離で隣りあっているため、受益農民はこの400 年間、血を流すほどの水争いを繰り返してきました。解決策として昭和32 年に造られたのが円筒分水(えんとうぶんすい)です。この完成を記念して両用水路開削の先覚者を顕彰する公園が整備され、「徳水園(とくすいえん)」と命名されました。
  奥州の見どころ MAP